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日本ブログ協会がんがれ超がんがれ(涙目で必死な猫知り顔)

うーん。
「日本ブログ協会」については、ネタ化するか(これは俺もだけど。しかし際限なく広がっているなあ。そろそろ収束したかな)、批判的になるか、ほぼどっちかの反応にしかなってないみたい。 まあしかたないか。

ブログ検索やはてブなんかから見る限りでは、今のところ、「日本ブログ協会」が公表されて以降、新事業支援担当官日記に言及したり、まともに目を通している形跡があるのは、どうも量産型ブログ 先行思索記のtomozo3さん(俺に「猫知り顔」の称号第1号の栄誉を授けてくださりやがりました方)、yowaさん(「人工無脳ししゃも」の人?か?)くらいしかみつかんない。

量産型ブログ 先行思索記
うっかり総務省の人のブログなんて読んでしまったがために、ネタに出来なかったじゃないか!

国際ブログ協会とか、銀河ブログ協会とか、東方正ブログ協会とか乗っかりたかったのに!


まことに申し訳ありません。実はネタにした手前言いにくいけど、俺も同感です。うっかりリンクした俺の責任です。すみません。

「日本ブログ協会」で検索していたら底の方に出てきた「新事業支援担当官日記」を、前エントリで「ちゃかしてばっかでもあれなんで」「応援の意味もこめて」って書いてリンクした。嫌味でもなんでもなく、純粋にうまくいくといいなあという気持ちだった。変な名前のブログからトラバがあっても気持ち悪いだけだろうからトラバはしなかったけど。

で、読んでみて、「協会」の趣旨について考えたことを俺も少しだけまじめに書いておこうと思った。
こんなことは皆わかった上でボロクソ言っているのかも知れないけど。

こういうことを行政がやる必要があるのかどうかについては、必ずしも一言で「ない」と断じるとこまではいえないと思う。(補足すると、上のブログでリーダーの三田氏は「これからは民でやっていくべきだから協会を立ち上げた」という趣旨のことをおっしゃっている。「ビジネスブログ事例発表会」などをこれまで行政がやってきたのが本来の姿ではないこと自体は認識されていると思われる。)
この協会の主眼というのは、tomozo3さんもおっしゃるとおり、ビジネス分野におけるブログやSNSの活用を中心に想定しているのだと思われるのだが、そうした分野っていうのは、実はまだまだ未成熟か、あるいは十分に認知されていないのではないかと思う。少なくとも一消費者としての俺の立場からすると認知度は低い。
例えばいつぞやのソニーのウォークマンの件。あれなどは、ブログを使ったマーケティングの試みだったはずだが、あれも仕掛けの拙さ、脇の甘さから炎上し閉鎖してしまった。あの事例から学ぶべきことはたくさんあったはずだと思う。ブログの持つ双方向性をいい方向に持っていけなかった、未熟な例だったと思う。(実は「はてな」などは、こうしたマーケティングを非常に上手くやっている実例だと思うので、ぜひ協力してあげてほしいなあ、とも思う。)
企業のブログもあるにはある。例えば俺が知っているのだと、これもはてなの中だけどブラザー社員のブログ brotherhoodなんかそう。けど、会社側がこのブログをどのくらい上手く活用しているかどうかはよくわかんない。本社サイトともあまり有機的に連携しているようには見えないし。
より卑近な例で言うと、自分のとこだってまだ仕事で「ネット」というと、出てくるのはせいぜい「ホームページによる情報発信」で(何せweb0.9な職場だから)、ブログだとかSNSなんて概念は仕事の現場ではまだまだ出てこない(個人で自宅でやってる人はおそらくいっぱいいると思うのだが)。末端でぼそっと出てきても、組織の上の方にはとても到達する雰囲気ではない。おそらく認知されていない層というか、開拓の余地はまだまだあるのだと思う。

で、ここでいきなり虎の威を借りたりする猫知り顔で卑怯な俺。
My Life Between Silicon Valley and Japan - 「ウェブ進化論」asahi.comインタビュー裏話
さらに余談になるが、平さんにしてもSにしても、日本のエスタブリッシュメント社会の人材の豊穣さ、層の厚み、個人として魅力を発する人の多さ、というのは凄いものがある。

でも若い人たちは、このことをわかっていない。エスタブリッシュメント社会の戦士たちの日常は忙しすぎ「ネットに住むようにして生きる」ことなんてできない。だからネットのことがわからない。でも過激な若い人たちは、その一点をもって彼ら彼女らを認めようとしない。そういうギャップを百も二百も承知しているからこそ、僕はこの本を書いたのである。


余談部分だけど、多分これに通じることなんだと思う。ここに書かれたような「エスタブリッシュメント社会」の人たちとネット世界とのギャップを意識しながら「ウェブ進化論」が書かれたように、「日本ブログ協会」なるものも、ブログとビジネスをうまく結び付けられない企業や役所の尻を押していく存在にしたい、と中の人たちは思っているのではなかろうかと、そしてその未開拓分野を開拓するときに「行政」が噛むことは、程度問題はあれ、これまでもあったことだし、必ずしも無意味ではないのではなかろうかと、「エスタブリッシュメント社会」の人でも若い人でもない俺は思った。

もちろん、実際本当に必要だったかどうかはこれからにかかっているのだが。

んー。
えらく話がえらくおおげさになってしまった。

ただ、やっぱし、その、いきなりそのやり方でつまずいたことは否めない。
受け皿のマルチメディアなんちゃらかんちゃらという団体の胡散臭さはまあ措くとして、まずネーミングがあまりにもあまりで。「日本ブログ協会」とはあまりにもでかい概念過ぎる。規約も幅広すぎる。個人ブロガーに文章の書き方教えます、みたいなとこまでカバーするのかと思ってしまう。風呂敷を広げすぎるから木走日記みたいな無用なツッコミを受けてしまったりするんじゃないか。俺はそこまで大騒ぎするほどのことじゃないと思ったけど。
そうじゃないことが一見してわかるように、例えば「ブログ利用ビジネス研究協議会」とかなんだかわかんないけどそんなネーミングの方が良かったのではあるまいか。そんで規約ももうちょっと絞って。あとそもそもこんなの会員登録とかいらないんじゃないかとか、IDとかパスワードのなんだかんだとかの無茶苦茶な不手際はもういうまでもないし。

でもまあやっちゃったものはどう受け止められてもしかたがないのかな。
これからどんな仕掛けをしてくるのか、素直に期待。がんがれ超がんがれ、三田グループ。

総務省が主催してきて、これからは日本ブログ協会が担うべきイベント「ビジネスブログ及びビジネスSNSの活用事例発表会に行った人をいくつかリンク。
総務省主催「ビジネスブログ及びビジネスSNSの活用事例発表会」に行ってきた。 : オーシャンブリッジ高山のブログ
ブログとSNSをどうビジネスに活用するか:WEBOSS STAFF BLOG
アバカムとアストロン ビジネスブログ及びビジネスSNSの活用事例発表会」に行ってきた。
acha-yoh.blog ビジネスブログ・SNS活用事例発表会
FRONT-出版社IT担当のしごとメモ ブログ関連イベント参加
なせばなる。。。: ビジネスブログ・SNS活用事例発表会

そこで話した人も。
歯医者/歯科ブログ【川崎市 多摩区登戸 一伸歯科】ビジネスブログ及びビジネスSNSの活用事例発表会
ドリコムの中の人も行っていたみたい。どうでもいいけどブログ検索へボ過ぎなんで充実してください。
総務省の事例発表と2006年度の事業計画-安藤正樹(@ドリコム)の読まなかったことにして
総務省での講演とブログサービス成功モデル-安藤正樹(@ドリコム)の読まなかったことにして
イベントの主旨としては「こんな風にビジネスで使われていますよ」という事例発表を通じて、ブログビジネス利用に二の足を踏む会社の皆さんに安心してもらおうor判断基準を持ってもらおう、ということなのかなと理解しています。


そういうことなんだろうと俺も思ったよ。
by ne_no008 | 2006-03-03 22:50
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