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2007年問題で団塊の世代のUターンとか言ってるけど

東京あたりじゃどうか知らんけど、うちみたいな地方だと、2007年問題は技術継承の問題や年金やら医療の問題のほかに、団塊世代をターゲットにした定住対策の問題と絡めて語られることが多い。テレビなんかでも「田舎で第二の人生を」みたいなネタの番組も多いでしょ。行政が団塊の世代にキャンペーン打ってるところもあるし。

あれ、俺どうも馴染めんのよ。馴染めんというかなんかひっかかる。

1 なぜか「田舎暮し」というとみんな「農業」をさせたがるし、イメージするんよね。確かに担い手の確保ってのはすっげえ重要な問題なんだけど、農業ってリタイア世代にほいっとできるようなそんな簡単なもんじゃないだろうと思う。
 メディアや行政によって提示される暮らしぶりのイメージが、なぜか「農業」に偏ってて、すっげえ貧困な気がするの。

2 ほんとの田舎で暮らしている人たちは、本当の本当に「団塊の世代」が移り住んできてほしいと思っているのかどうか。
 あの世代の人たちって、高度成長を支えてきた誇り高き人たちだと思う。そのぶん個性的、悪く言うとわがままなところが多分にある。何事にも一言言わないと気が済まないっつーか。定年後あえて不便なところに住みたいなんて人はなおさら「変わり者」の可能性が高いわけで。
 団塊の世代の人たちだって、そんなにまでして不便な田舎に住みたいと思うかというのもある。かなりの高率だったという調査結果も見たような気がするけど、なかには「田舎では食えないから都会に出た」「農家を継ぐのがいやで田舎を飛び出した」「農家を継ぎたくても継げなかった次男坊、三男坊」みたいな人も多いかと。 

 そのへんの需要と供給のマッチングというか、微調整とか、双方の思いに齟齬がある場合の安全弁みたいなものは用意できるんだろうか。

 うちの上司なんか、「俺まさに団塊だが、この歳まで働いて何が悲しくて今さら農業なんかせにゃならんのだ、趣味の範囲ならともかく」って言うもんなあ。

 そこはかとなく、なんだか漠然とした幻想が、団塊の世代と田舎を覆っているような気がしないでもない。という何もソースのない感想文でした。

注 なんか書きかけ。あとでいろいろ調べてリンクとか追加する予定。

1/17夜、いろいろ追記とリンク
報道から
東京新聞 団塊世代の力を生かせ! 田舎元気へ就農支援 人材派遣パソナ

山陰中央新報 島根県、団塊世代Uターン支援へ総合対策

行政の関係

北海道「探しものは、北海道にあります。 北のふるさとへ。移住計画。」
>北海道へ移住をお考えの皆様へ

>団塊の世代の退職者等の
>「第2の故郷探し」をお手伝いします。

なんだかすごくて目がすべる「田舎暮らしチャンネル」(有限会社イー・ソサエティによる)

団塊の世代側のニーズ関連

野村総研
団塊世代の78.2%が「仕事持ち続けたい」、うち約15%は起業を志向〜NRIの団塊世代調査から浮かんだセカンドライフのキーワードは「挑戦」〜

国土交通省報道発表資料05.03.29
「『二地域居住』の意義とその戦略的支援策の構想」について

世論調査、アンケートの結果が載っている。
リンク先でわかるが、おおむね全年齢層で「ふるさと暮らし」に対する希望が高い(3割〜4割)
ただし、都市住民に対するアンケート結果では
「農村に移住して生活する」ことを希望しているのは実際には1.9%にすぎない。

経団連だか同友会だかがやった調査みたいなものではもっと高かったかも知れないがみつからん。

民主党の「団塊党」関連は臭気が強すぎるので除外。

うわ、検索してたら余丁町散人が似たようなこと書いてやがる
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1084425330/E20050823134329/
俺はこのおっさんみたいな陰謀論めいたこと言ってるのと違うからね。
俺はよくよく双方のマッチングを図りましょう、イメージ先行はよくないよって言ってるんだからな。
だいたいこのおっさん
>定年退職後「田舎暮らし」を希望する人達は多いという
ここからしてソースないもん。この人は印象論だけだもん。
by ne_no008 | 2006-01-14 17:03
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